一軒家の賃貸経営は利益が出るのか？戸建賃貸住宅のメリットとは!?

不動産投資に興味を持っているが、アパートやマンションは修繕積立金や管理費用が高額になるので運営するのに躊躇している、初期投資を抑えて不動産投資を始めたいという人は意外と多い。そんな中で注目を集めているのが、相続などで受け継いだ使い道のない土地を活用して始める戸建賃貸住宅の経営だ。管理しやすく利回りが良いため、利用者が増えている。

一軒家は需要が高い

一軒家は元々子育て世帯からの需要があったが、騒音や隣室の住人とのトラブルがない、部屋数が多くゆったりと過ごせる、庭の手入れが可能で駐車場も確保できる、家主の許可があればペットを変えるなど、幅広いニーズに対応しやすいことから少人数世帯からの需要も高まっている。もちろん、子育て世帯からの需要は変わらないままであり、多くの荷物が必要な小さい子供から個室を欲しがるようになる学生まで、部屋数の多い一戸建ては人気が高い。

利回りの高さが期待できる

マンションやアパートは一室ごとにキッチンやトイレ、浴室をつけなければならず、建築コストが戸建賃貸住宅よりも大幅に跳ね上がる。また、水回り部分の割合が大きくなるため、修繕の回数も多くなりがちで維持費が高額だ。加えて、単身者向けのマンション等は居住者の回転が速く、空室リスクの面でも不安が付きまとう。その点、戸建賃貸住宅は家族で長期的に居住するケースが多いため、比較的安定した収入を保てる。家賃の面でも戸建は高めの設定が可能なので、マンション等に比べて賃貸経営の利回りが高くなることが多い。

使いにくい土地が活用できる

集合住宅を建てる場合には、ある程度の広さや建築しやすい土地の形状などが要求される。一方、戸建賃貸住宅は変形した土地や集合住宅を建てられない狭い土地でも建てることが容易なため、使いにくい土地を活用することが可能だ。また、利便性を追求しがちな集合住宅と比べ、車を所有して小さい子供がいる世帯の割合が高い戸建て住宅では、立地条件がそれほど厳しくない点でも有利である。雑種地として高額の固定資産税を払う必要もなくなる上、減価償却費を経費として上げることが可能なため、所得税や住民税の節税対策としても有効である。

需要を考慮した運営を

全国的にみれば戸建賃貸住宅の需要は高まっているものの、土地の価格が極端に高い地域ではアパートよりも収益性が低くなる可能性も捨てきれない。まずはその土地周辺の世帯の家族構成や地価を調べてどういった世帯からの需要が多いのかを判断し、どれくらいの利回りが見込めるのかを試算してから賃貸物件を選ぶことをおすすめする。