「家に働いてもらう」!?戸建賃貸住宅で不動産投資をして暮らすという考え方

マイホームとして自分が住みながら、不動産投資を行うことを可能にした戸建賃貸住宅。暮らしながらにして収益を得られるこの方法は、インカム住宅とも呼ばれ、人生100年時代を迎えようとしている今、老後の生活を支える手段の資産運用としても注目されている。

不動産投資の1つ、戸建賃貸住宅(インカム住宅)とは?

戸建賃貸住宅(インカム住宅)は「収益併用住宅」を意味する。2棟以上同時に同一敷地内に建築し、そのうちの1棟をマイホームとして、それ以外を賃貸住宅として貸し出すという考え方の住宅だ。

つまりは、マイホームとして自分が住みながらにして不動産投資を行うことを可能にした戸建賃貸住宅。家賃収入をローン返済にあてることも可能なため、合理的な投資方法と言えるだろう。

戸建賃貸住宅に需要はあるのか?

戸建賃貸住宅は、一般的に需要が高く空室リスクが低いと言われている。その理由は、マンションやアパートなどの賃貸物件に比べて圧倒的に数が少ない一方で、子育て世代の戸建住宅需要は高い点にある。

戸建賃貸住宅の入居率は非常に高い上に、子育て世代は単身者や学生に比べて入居する期間が長い点も大きなメリットの1つだ。転勤など特別な事情がない限り引っ越しを嫌う傾向があるため、長い人であれば10年以上住んでもらえることもある。そのため、戸建賃貸住宅は賃貸需要サイクルが長く、空室になるリスクが低いと言えるだろう。

戸建賃貸住宅なら事業ローンの利用が可能に

マイホームを建てる場合、通常は住宅ローンを利用することが多い。しかし、インカム住宅として「戸建賃貸住宅」を建てる場合は、事業ローンの利用が可能になる。

事業ローンは、住宅ローンに比べて融資額が高く、収入の10倍から20倍程度と言われている。そのため、住宅ローンよりも圧倒的に多額の融資が受けられるという点もメリットになるだろう。また、事業ローンの場合は個人の収入だけでなく、賃貸物件の収益性も審査対象に含まれるため、審査が通りやすく、より有利な条件で融資が受けられる可能性がある。

マイホームのローン返済を支え、老後の未来にも備える

マイホームとは別に、もう1棟以上の家を建てて収入を得る。それをローンの返済に充て、ローン完済後は将来の収入源の確保として蓄える。人生100年計画の時代、定年退職後の老後をこのような形で「家に働いてもらう」考え方は、きっと将来により重要になってくると言えるだろう。