不動産コンサルタント・長嶋修が考える不動産投資のリスクと現状とその将来の可能性

本業のほかに、副収入を得ようと考える人は多くいる。副業には様々な種類が存在しているが、投資に手を出す人も多いだろう。その投資の種類のひとつとして、不動産投資というものがある。大きな買い物となるからこそ、不動産投資にはなかなか手を出すことができないと考えている人も多くいるのが現状だ。不動産投資に詳しい長嶋修に意見を聞く。

不動産コンサルタント・長嶋修が考える不動産投資のリスク

長嶋修は、不動産投資の有識者だ。幅広い不動産投資業務にかかわっており、個人に向けての提言や数多くの著書も出版している。その長嶋修がいうところには、不動産投資にもリスクは存在している。不動産投資も、投資の一種であるのでリスクが全くないとはいうことができない。長嶋修が考える特に大きなリスクは、空き室のリスクだ。不動産投資は、住人がいなければ家賃収入が見込めない、将来的に人口が減っていくことからも、空き室の割合が増えることが予想される。しかし、空き室のリスクが高くなるならば、不動産投資は避けるべきかというとそうではない。不動産の需要がなくなるわけではないからだ。ニーズに沿った不動産を用意するとよい。

節目節目にリフォームやリノベーションなどを取り入れて、不動産を改善することができることが、不動産投資はほかの投資と比べても良い点だと長嶋修は考えている。

長嶋修が分析する不動産投資の現状

不動産投資は、金融機関の話からもリスクが高いというイメージが持たれている。あまり儲けがないと思われているが、長嶋修は現状としてそのようなことはないと考えている。不動産投資は、突飛な行動に出ることがなければ、大きな収益はないかもしれないが、大きな損失を出すこともない安定的な投資であるというのが現状だと分析しているようだ。不動産の賃料は、不動産価格に左右される部分もあるが、その影響はそこまで大きくはない。ある程度価格が固まっているので、景気に左右されることもなく安定して利益を得ることができると長嶋修は考えている。

不動産投資の20年後の予想

不動産投資の将来、20年後は、様々な要素から予想できると長嶋修は考えている。不動産投資の市場は三極化すると予測しているようだ。価格が落ちることがない、あるいは上がる可能性のある不動産はおよそ15%ほど存在し、都心の一等地や価格や立地のしっかりとした郊外の不動産が該当する。70%ほどの不動産は、人口減少につられて徐々に下落していくと予測している。注目すべきはその下落率であり、大きく下落する20年だと考えているようだ。大まかな予測をすることはできても、予測できない領域もあると長嶋修は考えている。それがAIや自動運転がもたらす影響だ。これらの技術が実用される20年後の街並みやライフスタイルの変化は大きく、予測をすることは難しいようだ。

先々を見据えて不動産投資を

不動産投資は、注目を浴びている投資のひとつだ。不動産投資に詳しい長嶋修によると、不動産投資は現状として大きな損失を生むことのない安定した投資だと考えている。もちろん空き家リスクも存在しているが、ニーズを分析して改善できる点に注目しているようだ。今後20年の不動産投資は、技術進歩などの面で細かく予測することは難しいが、不動産投資には価値があるので試してみるとよいだろう。