一軒家を借りるのはどんな層?賃貸経営を始める前に知っておきたい戸建賃貸住宅の需要
賃貸経営を検討するうえで、戸建賃貸住宅に関心を寄せる人も多いのではないだろうか。戸建住宅のメリットは、集合住宅より狭い土地でも建設が可能なことだ。しかし、一軒家の場合、実際にどのような層に需要があるのか気になる人もいるだろう。今回は、賃貸経営を始める前に知っておきたい戸建賃貸住宅の需要についてまとめてみた。
マイホーム購入をひかえた子育て世帯
小さな子どもを持つ親にとって、子どもの足音や夜泣きの声などは近隣に配慮したい騒音の一つである。子育て世帯にとって、一軒家は近隣との騒音トラブルを気にせずに暮らしやすいという点がメリットだ。また、子どものためにマイホームの購入を視野に入れているケースも多く、ご近所付き合いの練習をかねて一軒家を選ぶ世帯も少なくない。通常、マイホームの資金準備期間は賃料をできるだけ抑える傾向にある。ただ、一軒家を希望する子育て世帯は車を所有していることが多く、郊外でもあまり気にならないのも特徴の一つだ。そのため、賃料を抑えられる郊外の戸建賃貸住宅であれば、需要は十分高いといえる。
在宅の仕事が中心のシングル世帯
シングル世帯の中にも、一軒家を好む人はいる。例えば、自宅兼オフィスとして物件を利用したいフリーランスや個人事業主などがそうだ。一軒家の作りによっては1階部分はオフィス、2階部分はプライベート空間として完全に区切ることができる。フリーランスの場合、仕事によっては深夜に作業することも多い。その点、近所の音が気になりにくい一軒家なら、作業に没頭することも可能だ。
ペットとの暮らしを楽しむ世帯
ペットを飼っている世帯にとって、鳴き声などを配慮できる物件は貴重といえる。ペット飼育可能のマンションもあるが、作りまで配慮されている賃貸物件となると少ないのが現状だ。そのため、できれば一軒家に住みたいと考えている世帯は少なくない。ペットとの暮らしを楽しむ世帯の多くは、休日はペットと旅行をするなど一緒に外出する傾向がある。そのため、車の所有率も高く、郊外でも利便性を気にすることなく住みやすいという点もメリットだ。賃貸経営をする側にとっても、マンションのようにペットに特化した設備を整えずに済むという手軽さがある。
戸建賃貸住宅は立地に関係なく需要が高い
一軒家で暮らしたいと考えている世帯は、騒音などの問題で近隣に配慮したい傾向が高いといえる。また、周囲の音にわずらわされることなく静かな暮らしを求める人も多い。賃貸経営をするという点で考えても、戸建賃貸住宅なら狭い土地でも実現が可能だ。一軒家の場合、駐車スペースがあることが条件となってくるが、庭などがなくても十分需要が高い点も魅力である。