日本最大級のデザイン・アートフェスティバル【DESIGNART TOKYO 2021】約18万人が来場!

2021年10月22日(金)~2021年10月31日(日)の10日間、東京を舞台に、アート、デザイン、インテリア、ファッションなど、様々なジャンルのモノやコトが集結した日本最大級のデザイン&アートフェスティバルDESIGNART TOKYOが開催された。

今年のテーマ「CHANCE! ~かつてないチャンス~」に挑戦したクリエイターや企業、ブランドなど、世界中から個性豊かなデザイン・アートが集まり、作品を通じて多くの出会いや感動が生まれ、約18万人が来場し「東京の街が美術館となった10日間」となった。

新時代、新発想の「KURADASHI」

DESIGNART TOKYOが、多彩なジャンルのデザイン開発に携わっているデザイナーの倉本仁、クラウドファンディングサービス「うぶごえ」と共に企画・考案した新たなクリエイティブマーケット「KURADASHI」は、国内外の若手から著名デザイナーまで30組のクリエイターが参加した。

市場に出回っていないクリエイターの発想の源となる貴重な作品(アーキタイプ)を、実際に展示を見てクラウドファンディングで購入できるというかつてないコンテンツが注目を集め、「うぶごえ」による販売開始から数時間でその半数以上が完売、最終的に240%以上の目標達成という結果をもたらし、クリエイター達のアイディアや理想の詰まった作品は新たな愛用者に引き継がれた。(※目標金額1,000,000円に対して販売金額2,468,800円(246%)を達成)

世界初お披露目となった「Iam nature」

シャンパーニュメゾン「ペリエ ジュエ」とオーストリアのデザイナーデュオ、ミシャー’トラクスラーのコラボレーションによる、世界初お披露目となったアート作品「I am Nature」
デジタル技術を用いた体験型の新作アートピースで、デジタルに落とし込まれた手書きの自然界のモチーフが、作品の前に立つ人の動きに合わせて華やかに動く。
ペリエ ジュエとミシャー’トラクスラーがともに持つ“Biodiversity(生物多様性)への敬意”が込められた作品である。

また、ロブマイヤーが特別に制作した手吹きのグラスバルブで構成された作品「Curiosity Cloud Mobile」にも最新の技術が取り込まれ、見るものの動きに合わせてグラスの中の昆虫レプリカが目を覚まし、動き出すのであった。

これらの両作品は、人々に驚きや気づき、“人間と自然との相互関係”を考えるヒントをもたらしたのだ。

高級ファッションブランド×アートの融合空間

Salvatore Ferragamo 銀座本店にて展示された、若手現代アート作家、井村一登による「opticalverse」は、ウインドウ自体を作品ととらえ、井村自身が制作してきた作品を拡張し、それぞれのウィンドウでフェラガモのAUTUMN WINTER 2021テーマ「FUTURE POSITIVE」のコレクションに合わせた作品を選定、作品と服が共鳴することを意識した展示が行われた。

トリー バーチ銀座店では、画家の木村佳代子がトリー バーチにて体感した世界観をもとに、新たに制作した作品を含む全5作品が披露された。木村は、店内の装飾に合わせた額装を行うなど、トリー バーチ銀座店と木村氏の作品が作り上げる特別な空間となり人々を魅了させた。

未来を予感させるフレッシュな感性が光る、若手支援プログラム「UNDER 30」

劉 杉杉(リュウ サンサン)と周 修来(シュウ シュウライ)による中国出身の日本で活動するデザインユニットsalt inは、年間400トンも廃棄されるデニムの裁断片をオブジェに生まれ変わらせた「mur・mer」を発表。

プロッター(ベクターデータを出力する機器)を用いて偶発的表現を創る手法「Plotter Drawing」を軸に、独自のグラフィック表現追求を続けるデザイナー深地宏昌は、新作や作品集を展示・販売した。

そして、日常に潜む素材の魅力に光を当てた作品を発表するデザイナー進藤篤は、富山で出会った豊かな資源ヘチマ、ガラス、岩崎石にフォーカスし、自然の産物とデザインが緩やかに繋がるデザインピースを展示。

高木健太郎と田中聡一朗によるデザインユニットAROUNDANT(アランダント) は、共通するテーマ「purism」を掲げ、新しいテキスタイルを生み出す「W-M project」と照明作品「Less
than instrument」の2作品を展示したのだ。

国内外クリエイターのコラボレーションから生まれた空間や作品

「FLEXFORM TOKYO」ショールームでは、建築家石田建太朗によるインスタレーションおよびMAHO KUBOTA GALLERYキュレーションによる現代アート展が開催された。

展示タイトル「Velocity of Colours」にあるように、イタリアの美しい自然からインスパイアされた“色彩”をキーワードにした空間が、グラデーションにデジタルプリントされた最大12mの生地や今回の空間に合わせキュレーションしたアート作品で構成され、 FLEXFORMの新作コレクションと相まって、アートのある豊かな暮らしの想像が膨らむ空間を作っている。

佐賀県諸富町のレグナテックと平田椅子製作所が立ち上げた家具ブランド「ARIAKE COLLECTION」が、DESIGNART TOKYO 2021に初出展。

新作家具に加え、デンマークの照明ブランド「LE KLINT」とのコラボレーション作品を発表した。
原宿の裏路地にある古民家をリノベーションしたスペースで、共通の美学を持つ日本と北欧のデザインが静かに調和した空間となったのだ。

現代アートシーンを牽引する個性派ギャラリーもDESIGNARTに参加

現代アートのギャラリーが結集する「ピラミデ」や「complex665」などもDESIGNART TOKYO 2021 に参加。 普段ギャラリーに足を運んだことのない人達も、デザイナートをきっかけにガイドマップを手に回遊する姿も見られた。

ピラミデ「PERROTIN  TOKYO (ペロタン東京)」では、フランスのアーティスト・JRによる個展「Contretemps」を開催。

また、complex665にギャラリーをかまえるタカ・イシイギャラリーでは、まさしく焼き物を意味する「YAKIMONO」展を開催。日下翅央、リズ・ラーナー等によるセラミック作品が展示された。

クリエイティブ カンファレンス ブリッジ

DESIGNART TOKYO は昨年に引き続きフィジカルのみならずオンラインで作品やアーティストに触れることが出来るデザイン&アートフェスティバルとして、オンライントークイベント「クリエイティブ カンファレンス ブリッジ」やSNSの強化、また、オンライン上での販売プラットフォームを用いた企画KURADASHI、オンライン展示など、作品やブランドにふれるタッチポイントを増やしコミュニケーションの幅を大きく広げた。

今年のテーマを「Co-循環」とした、アンスティチュ・フランセ日本と共催したカンファレンスでの反響は特に強く、日仏を代表する建築家である隈研吾氏とドミニク・ペローの対談はパリオリンピック企画など未来を見据えた話で盛り上がり、大きな話題を呼んだのだ。

DESIGNART TOKYO 2021

RECORD/実績(2021.11.19 現在)
来場者数:181,600人(のべ)
オンラインビュー数(Web、SNS含む):1,136,846ビュー(9/1~11/18・プラットフォームにより異なる)
出展者数:91組
会場数:84会場
マッチング数:44組
参加クリエイター&ブランド数:約300名(アーティスト、デザイナー、建築家など)
メディア掲載数:512記事

開催概要
■ エリア:表参道・外苑前/原宿・明治神宮前/渋谷・恵比寿/代官山/六本木/銀座/オンライン
■ 主催:DESIGNART TOKYO 実行委員会
■ 発起人:青木昭夫(MIRU DESIGN)、川上シュン(artless)、 小池博史(NON-GRID・IMG SRC)、永田宙郷(TIMELESS)、アストリッド・クライン(Klein Dytham architecture)、マーク・ダイサム(Klein Dytham architecture)
名称:DESIGNART TOKYO 2021 (デザイナートトーキョー2021)
会期:2021年10月22日(金)~ 2021年10月31日(日)プレスデー:2021年10月22日(金)
オフィシャルWEBサイト: http://designart.jp/designarttokyo2021/
お問合せ:DESIGNART TOKYO 実行委員会 [email protected]