モダンな有田焼と広がりを感じる空間の調和が目を引く佐賀県有田町のショップ「2016/」

有田焼と聞くと、藍色で装飾された白く美しい陶器を思い浮かべる人が多いと思います。特に焼き物に詳しくない人は「焼き物=歴史ある器」と解釈する人が多いように感じます。そんな想像を覆してくれるのが2016/です。2016/は有田焼を製作し販売する店舗であり、有田焼の価値を広めると共に、モダンなデザインの有田焼を生み出し続けています。店内の器は、過度な染色はされておらず、灰色、白、黒などの落ち着いた色で作られた無地の器が並んでいます。有田焼を現代風に解釈した美しい食器を購入することができます。

冷たさと広がりを感じるモダンな空間デザイン

2016/の店内は洗礼されています。コンクリートを基調とした空間に、木をアクセントとしてカウンターなどに落とし込んでいます。コンクリートの粗々しく冷たい素材感によって、空間に落ち着きと広がりが生み出されており、アクセントに使用されている木材の温かみがより引き立ちます。2016/の扱う有田焼は、私たちが思う骨董品のような古き良きデザインとは異なり、有田焼を現代風に落とし込んだモダンで洗礼されたものが多いです。そんな陶磁器のデザインを空間からも感じ取ることができます。

天井の美しい構造と塗装

2016/のディスプレイスペースの天井は構造がむき出しになっていますが、スケルトン天井が生み出す粗々しさはこの空間にはありません。その理由は美しいマットブラックの塗装にあります。この塗装は2016/が取り扱う有田焼の色とどこか同じ雰囲気を感じるため、空間内に存在するモダンな有田焼、それに合わせて作られた什器などと調和し合いモダンでポップな空間になります。訪れる人の有田焼に対するイメージを根本から覆すかのような空間デザインです。

目移りしてしまう連続性のあるディスプレイ

店内にディスプレイされた商品を見ると全ての商品が欲しくなり、目移りしてしまいます。木で作られた棚が連続して並ぶため、一つの商品を見ると隣の商品が気になり、さらにその隣の商品がきになり、最終的には端から端まで商品をながめ、どれを買うのか迷ってしまいます。

美しい陶器で、素敵な食事を

食事の際にあまり気にかけることのないお皿の「形状」「色味」「素材感」ですが、お皿は意外にも料理に大きな影響を与えます。お皿の形状で料理のボリューム感、イメージがきまり、色味と素材感によって料理の発色も変化します。2016/で美しい有田焼と出会い、食卓を華やかに彩ってみてはいかがでしょうか。

2016/

住所:〒844-0024 佐賀県西松浦郡有田町赤坂丙2351-169
営業時間:10:00-17:30 (※コロナウィルス感染拡大中につき要確認)
電話番号:0955-42-2016