10周年を迎える「casa cube(カーサ・キューブ)」のかつての驚くべきキャンペーンや広告。

ファサードに窓がなく、シンプルな四角い住宅「casa cube(カーサ・キューブ)」は、10周年を迎える。

今でこそ四角い住宅というのは、日本各地で見られるようになったが、10年前は建築家が設計した注文住宅以外では、切り妻屋根などのみんながイメージする家型の住宅がほとんどだ。増して、「casa cube(カーサ・キューブ)」のように大きな窓のない住宅など皆無だった。

そんな「casa cube(カーサ・キューブ)」は誕生以来、様々なキャンペーンや広告で認知度を高める努力を重ねてきた。ここではかつての驚くべきキャンペーンや広告を紹介する。

福岡の繁華街「天神」に現れたcasa cube のモデルハウス

モデルハウスと言えば総合展示場に建てるか、住宅街に建てるのが普通だが、casa cube のモデルハウスが福岡の繁華街「天神」に現れた。モデルハウスオープニングイベントには、1日で約1000人を超える来場者が詰めかけ、まだプロジェクションマッピングという言葉もない時代に、casa cubeの白い壁全面を使ったデジタルアートの映像を流した。

このモデルハウスでは、繁華街ならではの絶え間なくつづく人の流れがあり、実験的にcasa cube に習った四角いたこ焼き「タコキューブ」を振舞うイベントも行われた。

「おうちで角ハイボール」イベント

繁華街「天神」に建つモデルハウスの中で、「四角」繋がりのキーワードで「おうちで角ハイボール」イベントを開催。友人宅のホームパーティに招かれたような感覚でcasa cube と角ハイボールを体験。後に「おうちでトリスハイボール」も開催された。

casa cube を舞台にした豪華俳優を起用したドラマ

豪華俳優を起用した30分ドラマ「ずっとずっと愛していた」をcasa cube を舞台に制作。物件資料として配布するとともにテレビでも放送された。

ドリカムのツアーの特設会場

2009年にドリカム (Dreams come true) のツアーの特設会場として、外庭にコラボレーションクリスマスツリーが登場し、夜には、イルミネーションを展示。「DREAMS COME TRUE CONCERT TOUR 2009 “ドリしてます?”」ステージ衣装の展示やパネル展も開催された。

林志玲を起用したTVCM

映画「レッドクリフ」でヒロインの小喬役を演じた林志玲(リン・チーリン)氏をcasa cube のCMに抜擢。日本における初のテレビコマーシャル出演となり、映画での知名度も高まった時期だったので、大きな反響を生んだ。

 

上記以外にもアートイベントや「280キャンペーン」「399キャンペーン」、また現在でも続くcasa brutus やファッション誌への広告掲載などキャンペーンや広告は多彩である。casa cube はあまりにも斬新なそのスタイルに、ユーザーからなかなか共感を得られなかった時代もあり、これらを通じて様々なコミュニケーションの試みを感じ取る事ができる。