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荒川技研工業ショールーム「TIERS」でDESIGNART2017に合わせたオープニングイベントが開催!

ピクチャーレールやワイヤーディスプレイで知られる荒川技研工業の新しいショールーム「TIERS」が9月25日に竣工し、DESIGNART(デザイナート)2017に合わせてオープニングイベントが開催。2020年の東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムにもデザインが採用されたアーティスト・野老朝雄を筆頭に、新進気鋭の若手作家やミラノサローネで荒川技研工業が発表した数々のアート作品など見所も多い。

大階段が外と中のつながりを作り出す建築

まずはショールーム「TIERS」の建築自体にも注目したい。「TIERS」は段状や層と言った意味があり、その名前通りのコンセプチャルな建築だ。

壁式ラーメン構造を採用し目の前の道に対して大きく開き、そこに大階段を挿入することで外部と内部をつなげ、緩やかに街と連続する空間をデザインしている。

また、階段には孔を開けることで裏側に当たる部分がなくなるように工夫されている。

設計は伊東豊雄事務所出身で2015年に「旭町診療所」で千葉市都市文化賞を受賞している田邊曜。

ファサードには野老朝雄がデザインしたワイヤーで作られた幾何学パターンが採用され、外部と内部の距離感を特別なものにしている。

野老朝雄の幾何学的なアートワーク

色々と混乱があった2020年の東京オリンピック・パラリンピックのロゴだが後のコンペで、野老朝雄の案がデザインしたエンブレムに採用されたことは周知の事実だろう。

もともと建築を学んでいた野老朝雄は、2001年9月11日アメリカ同時多発テロの日から「つながり」をコンセプトに創作活動を開始。アートやデザイン、建築と様々な領域を跨いで活躍中だ。

単純な幾何学原理を用いて多様な模様を作り出したり、立体作品に昇華させたりと言ったところが最大の特徴だ。TIERSのファサードもその立体作品としてユニークなものになっている。

複雑な模様が多いが単純な幾何学のため定規やコンパスで再現できるようにデザインされている。

新進気鋭の若手作家による展示

A.A.O 今北仁の作品

2006年よりA.A.Oとして活動している今北仁は、レディースウェアを中心とした展示。

2階は階段の裏に当たる部分であるが孔により外部からもその様子が伺える。

ミラノサローネで発表された実験的な作品

1階部分は荒川技研工業がクリエイターとコラボレーションして今春のミラノサローネに出展した作品が展示されている。

中央のテーブルは足がほうきでできていて、それをワイヤーで吊って持たせているところなど荒川技研工業の技術をアピール。

 

DESIGNART2017は今日で最終日だが、野老朝雄のCONNECT展は11月30日まで。興味深い作品の数々と斬新な建築はまだまだ楽しむことができる。

TIERS – 荒川技研工業 表参道ショールーム

住所:東京都渋谷区神宮前5-7-12

#casa 編集部

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