奇抜で迫力満点!国立西洋美術館「アルチンボルド展」の魅力!

2017年6月20日から9月24日まで国立西洋美術館で開催されていた「アルチンボルド展」。

花や動物を用いた奇抜な絵、彼の名前を知らずとも、一度は目にしたことがある!という人も多いのでは?

今回はそんな迫力満点「アルチンボルド展」を徹底レポートします!

アルチンボルドの名作「四季」が一挙公開!

Via : Wikipedia

ジュゼッペ・アルチンボルド(1526-1593年)は、16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍した、イタリア・ミラノ生まれの画家。

そんなアルチンボルドが描く肖像画のなかでも、最も有名な作品である「四季」。今回「春」「夏」「秋」「冬」の四作品が、日本では初めてそろって公開されました。

それぞれの横顔を構成するのは、それぞれの季節の花々と果実。「春」は色鮮やかで可憐な花々が所狭しと咲き、「冬」には枯れた木々など、「四季」がわかりやすく表現されています。

実際に展示を見ながら、子供たちが何の季節か考えながら作品を楽しんでいる姿も。

季節の恵みという身近なものを精密に描いた作品たち、思わず一つ一つのモチーフをじっと見てしまうほど迫力満点でした!

こっちもすごい!「四大元素」

Via : Wikipedia

アルチンボルドといえば「四季」。しかし、こちらもすごいんです。

「四大元素」とは、「大気」「火」「台地」「水」の四作品。

「大気」には多種多様な鳥、「台地」では身近な動物から珍しい動物までもが横顔を構成する要素として描かれています。

今回の展示では、この絵を描く際にアルチンボルドが練習した動物の絵のデッサンや、参考にしていた動物図鑑の展示もされており、どのようにして絵が完成していったのかについて詳しく見ることができました!

そのひとつひとつを見ると、アルチンボルドの集中力と生物愛に脱帽してしまいます。

ユーモア溢れる作品たち

Via : Wikipedia

有名な作品以外にも、見どころがたくさんあった今回の「アルチンボルド展」。

「ソムリエ」「司書」「庭師」など、職業に合わせたモチーフで描いている作品もどれもユーモラスで見ごたえあり。逆さにしてみると違う絵に見える作品もあり、宮廷で活躍した画家でありながら、独自の芸術性を持つアルチンボルドの世界観を堪能することができました。

大人気!「アルチンボルドメーカー」

今回の展示の楽しみは、展示だけではありません。

列を作っている先を見てみると、そこには「アルチンボルドメーカー」!

なんとカメラで人の顔や髪形を認識し、アルチンボルド風に植物や果実で顔を作ってくれるというもの。

実際にできたものはこんな感じ。

自分の顔がアルチンボルドの絵のようになるとは、非常に面白いアイデアですよね。

ユーモアあふれる宮廷画家「アルチンボルド」

いかがでしたか?

およそ100点が展示された今回の展示では、作品が豊富なことはもちろん、製作過程なども垣間見ることができ、彼の作品だけでなくアルチンボルドという人物がどんな人物だったのかを作品とともに知ることができました。

今回行くことができなかったという人も、ぜひアルチンボルドという人物を調べてみては?

有名な作品までの過程などを知るとさらに作品を楽しめること間違いなしです。

アルチンボルド展公式ホームページ : http://arcimboldo2017.jp/