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必要は発明の母!膨大な本のために建てられたガーデンハウス「Think Tank」

Via: architectsandartisans.com

引っ越しで持ち込んだ家具が、新居にうまくフィットしなくて困った経験はありませんか? とあるアメリカ人の女性も、引っ越し先の家に既存の家財が収まりきらなくて頭を抱えてしまいました。しかし、解決策は身近なところにあったのです。そしてその方法は、彼女の生活をより一層クリエイティブなものにも変えてしまったのだといいます。一体どういうことでしょう。

困った!美しい新居が収納不足

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数年前、ジョージア州南東部に位置する港湾都市サバンナ(Savannah)に引っ越してきたコーネリア・スタンプ(Cornelia Stumpf)さん。彼女の新居は、1954年に著名な建築家ジョン・アハーン(John Ahern)によって設計されたミッドセンチュリー・デザインのモダンな家です。スタイリッシュな新居に意気揚々と入居した彼女でしたが、すぐに新居は元の家よりスペースが狭いことに気が付きました。どうしても彼女の膨大な本を置くスペースが確保できそうもないのです。

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困ったコーネリアさんは、パートナーでありインテリアデザイナーのセレスティノ・パイレラ氏(Celestino Piralla)に相談を持ち掛けました。
するとセレスティノさんは、コーネリアさんの予想を超える形で本の収納場所を生み出してしてくれたのです。

オーダーメイド・パーツで作られた「Think Tank」

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そう、実は庭にガーデンハウスを新たに建築したのです。美しいミッドセンチュリー・デザインの本館はそのまま残し、新たに庭に書斎「Think Tank」を作り出しました。

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コーネリアさんの相談をうけたセレスティノさんがまずイメージしたのは、1950年代と60年代に鉄製の建築を造り上げたサンフランシスコの建築家ピエール・ケーニッヒの建築だったそう。確かに母屋がミッドセンチュリー・デザインなので、全くちぐはぐなモノを建てるわけにはいきませんからね!

そうやって理想のイメージを思い描いた後、セレスティノさんはアリゾナ州フェニックスにあるカスタム家具を専門とするASUL Adaptable Systemsに協力を仰ぎました。

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波打った外壁は、一見するとプレハブのよう。けれど、すべて設計図に沿って作り出された金属製の部品たちなのです。建築監督とこの外壁のフレーミングや溶接を行った技術者こそASUL社から派遣されてきた外部プロフェッショナルでしたが、それ以外の電気工事や窓、ウッドデッキなどの部分は地元の会社に発注をしたのだとか。地元の人々の手によって作られたこの「Think Tank」は、地域経済にも貢献したことになりますね。

では、中にも入ってみましょう。

居心地の良いホームオフィス

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室内は、大きな窓のおかげで開放感を感じさせる雰囲気。庭の木々の緑と地続きでもあるかのように感じさせるライトグリーンのカーペットがまぶしいですね。室内の広さは約4,8m×6mで、コーネリアさんの膨大な蔵書を収納するオープン・ブックシェルフ以外にも、デスクや接客用テーブルを置くことができます。

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自宅で仕事をしているコーネリアさんは、この「Think Tank」を得たことで、より一層ビジネスに集中できているようです。そして実はパートナーのセレスティノさんも、ここで彼女と机を並べて仕事をするようになりました。

「自宅から約3.6mの場所に、こんなオフィスがあるなんて最高」と二人は声をそろえます。

では、こんなに素敵なホームオフィスを作るためにかかった費用はいくらだったのでしょう?

世界が認めた、低コストで美しい「Think Tank」

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この「Think Tank」建築にかかったのは約54,000ドル(2017年9月現在、約585万円)。もともとASUL Adaptable Systemsが相場よりも25%から50%も安い価格でカスタム家具を提供するノウハウを持っていたことが大きかったようです。工事そのものもスムーズで、唯一大変だったのが、高床式に「Think Tank」を持ち上げたこと。実は、大災害に対応する「アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁」がここを「洪水の可能性があるゾーン」と設定していたため、高さを設けることにしたのです。

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しかし、そのおかげでウッドデッキからの眺めも良くなったので、結果オーライなのではないでしょうか。そして「Think Tank」が完成した2012年には、世界の建設業界のニュースやデータを提供するアメリカの週刊誌「McGraw Hill’s Engineering News Record」から「2012年度ENR優秀賞」(Best of 2012)を授与されたのです(世界中から全25名が受賞)。きっと、そういったこだわりが認められた結果なのではないでしょうか。

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ミッドセンチュリー・デザインの本館はそのままに、新たなスペースを手に入れたコーネリアスさんとステファノさん。低コストで、こんなに素敵な場所を生み出せてうらやましいですね。ぜひ、ガーデンハウス建設の際には参考にしたい物件です。

Via:

http://enpundit.com/think-tank-a-modern-spin-on-a-home-addition/

http://architectsandartisans.com/2012/08/in-savannah-the-suburban-think-tank/

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YADOKARIは、スモールハウス/小屋/コンテナハウス/タイニーハウス/ミニマルライフ/多拠点居住を通じ、暮らし方の選択肢を増やし、「住」の視点から新たな豊かさを定義し発信します。

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