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森の小人になった気分で楽しもう。球体のツリーハウス

Via: freespiritspheres.com

子供の頃に夢見たような、そして、映画『指輪物語』シリーズに出てきそうなツリーハウス。車でカエデや杉や松が生い茂る道を行くと、2万平方メートルほどの森の中、地上から5メートルほどの高さの位置に、3つの大きな木製の球体が浮かんでいるのが見える。

このツリーハウスを造ったFree Spirit Spheres社は、世界で初めての、そして唯一の球体ツリーハウスのメーカーだ。カナダのブリティッシュコロンビア州にあるバンクーバー島にあり、宿泊施設として運営されている。

バイオミミクリーを反映

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木の実のような球体の外見は、森の中に溶け込んでいる。ピンポン玉や木の実のように表面が丈夫なのに軽く、衝撃を表面全体に分散し穴があいたりひび割れたりしない。球体を吊っているロープにも、衝撃を吸収する効果がある。

このように木で吊られている球体は「バイオミミクリー(生物模倣技術)」を反映している。「バイオミミクリー」とは、人類にとっての課題に対し、自然界の中に存在する有効な構造や機能を模倣することで持続可能な解決策を探るイノベーション手法である。網状のロープは縦横に球体を囲んでつながれており、まるで蜘蛛の巣のように非常に強く弾力のある構造となっている。

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球体は3本の垂直に張られたロープで、強度が十分な3本の木につながれている。これによって3本の木に均等に負荷を分散し、安定してぶらさがることができる。木の大きさに応じて、球体が位置する高さを変えている。球体のツリーハウスは、家の基礎として森を使うのだ。それぞれの球体は上の方に4つの接続部分と、下の方に4つのアンカーポイントがあり、それぞれの接続部分は球体全体と球体の中身を支えるのに十分な強さがある。球体へはらせん階段もしくは木の上に作られた歩道でたどり着くことができる。

ツリーハウスと帆船技術の融合

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球体ツリーハウスのコンセプトは、帆船の構造や索具を参考にしている。ツリーハウスと帆船技術の融合だ。外壁はスギ材でできたカヌーやカヤックのように造られている。一般的な建物では、壁、天井、床がそれぞれ直線でくっきりと分かれているが、球体構造では、壁と天井が一体となっており、外側と内側という2つの面があるだけだ。一般的な建物という概念にはとらわれない、型にはまらない球体構造のツリーハウスなのだ。

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現在、Eve、Eryn、Melodyと名付けられた3つのツリーハウスがある。Eveは最初に作られた球体で、直径2.8m。約100cmの大きさの窓が2つある。シングルベッドが1つあり、安全のため、140kg以内という重量制限を設けている。Erynは二番目に作られた球体だ。ベイトウヒという木材でできており、直径3.2m。Eveより80%ほど大きい。ダブルベッドで2人が快適に眠ることができ、3人目が75kg以内ならロフトベッドを使うこともできる。Melodyは一番新しい球体でErynと同じ大きさ。Erynの外壁で型をとり、黄色いファイバーグラスで外壁を作ったそうだ。可愛らしい壁画が描かれている。

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内部は「機能的で、味があって、シンプルで、素敵な」ツリーハウスにしたいという想いで仕上げてある。球体内部には、複数層の断熱材を施した。ビニール製のカバー生地を内壁面に留めてあり、20度間隔で北側と南側のポールにつながっている。それぞれの生地のつながりは木製の細長い板で覆われている。木製の板は最上部に集まり、聖堂の天井のようだ。家具類のスタイルも帆船を意識している。

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どのタイプもベッド、長椅子、収納戸棚、カウンタースペースを設けてあり、浄水、お茶やコーヒーを入れるための設備がある。壁に温度自動調節装置があり、電力で室内を暖めることができる。Melodyには、壁に収納ができるテーブルがあり、壁全体を倒すとベッドとして使えるようになっている。トイレ、お風呂、サウナ、キッチンなどは、地上にある建物に設けられている。

「指輪物語」の世界観の中でグランピング

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このツリーハウスで過ごすのは「指輪物語」の世界観の中でグランピングをしているような感じだ。ツリーハウスの中で人が動くと、ツリーハウス全体が少し揺れて、それがまたひとつの魅力だそう。周りには、鹿、ウサギ、リス、小鳥といった野生動物もたくさんおり、静寂の中で非日常を感じることができる。

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現在、LunaとFloraという新たな2つのツリーハウスを製作中とのこと。また、もっと広い森を見つけてツリーハウスを移し、どんどん数を増やしていきたいそうだ。不思議な妖精の王国が21世紀に現れたかのような雰囲気を醸す、なんともユニークなツリーハウスである。

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