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8歳の双子のアイデアから生まれた、絶妙な距離感がある「村のような家」

Via: maynardarchitects.com

家を建てる計画をするとき、「ああでもない」「こうでもない」と、それぞれの考えがまとまらず行き詰まってしまうことがあるのではないでしょうか。オーストラリアに住むある夫婦も、建築家たちとの話し合いで、デザインや考えが煮詰まった時期があったそうです。

そんなとき、意外な人物たちがデザインの方向性を見出してくれたのです。みんなの思いが一つになった「家そのものがコミュニティになっている」そんな楽しい家をのぞいてみましょう。

8歳の双子にインスパイアされた家のデザイン

Via: maynardarchitects.com

オーストラリア在住のご夫婦が、建築家と家の設計やデザインの話し合いをしているとき、彼らの8歳の双子の男の子たちに「今、重要な話をしているからこれで遊んでいてね」と紙とペンを渡していました。

しかし、さまざまな可能性やデザインの組み合わせなどを検討するうち、大人たちの話し合いは行き詰まってしまい、途方に暮れていました。そこへ助け舟を出したのは、双子の男の子たち。子ども達は、大人が話し合いの最中に遊んでいた紙を差し出しました。そこに描かれていたのは彼らが考える「理想の家」だったのです。その斬新なアイデアやスタイルにインスパイアされた夫婦と建築家たちは、進むべき方向を見つけ出しました。そして、ついにその「理想の家」を実現することができたのです。

いくつものキャビンから構成された「村のような家」

Via: maynardarchitects.com
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これが、8歳の双子の少年たちのアイデアをもとにデザインされた家。最終的なデザインテーマは「コミュニティやアート、自然が集まる場所」だったそうです。

庭を囲むように小さな小屋がいくつも立ち並んでいるのが特徴。一見すると独立しているように見えるキャビンたちは通路でつながれています。キャビンの中でもひときわ目立つ塔のような建物があることから、この家は「Tower House」と名付けられました。

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驚いたことに、この縦長のっぽのタワーの中は吹き抜けになっています!タワーの中ほどにネットを張りめぐらせて作ったロフトのような場所は、子供たちのお気に入りのスペース。そして壁一面に棚が造り付けられているので、収納力も抜群です。手が届きにくい場所も、ステップやネットをつたって物の出し入れができるのです。

ネットの上でちょうど目の高さになる大きな窓も気持ちよさそうです。まるで、大きなハンモック!

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ネットの下には勉強机と多目的なワークテーブル。こんな空間で過ごしていたら、クリエイティブなアイデアがどんどん浮かんで芸術センスが磨かれそうですね!

Via: aibarchitecture.blogspot.jp

中央に位置するキャビンを2つ使ってダイニング・キッチンを配置。

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アイランド・キッチンカウンターは、そのまま立食パーティが楽しめる広々スペース。気軽にご近所さんとの集まりを企画できるのではないでしょうか。

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しかもこのキッチンは、子どもたちには格好の遊び場。天井とキッチンの間のスペースに登ることもできるので、「かくれんぼ」には最高の隠れ場所!

Via: eleven-magazine.com

キッチンのすぐ横は、ベッドルームとバスルームのユニット。

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寝室とキッチンの距離は比較的近いのですが、小屋をまたぐことでプライベートが保たれます。

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なんと、外壁とお揃いのドアで完全に仕切ることもできます。これなら、来客時も気にせずに眠れそうですね。

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寝室からバスルームとは違う方向に連結されているキャビンは、書斎と図書室。

Via: maynardarchitects.com

先ほどのタワーで読書してもいいし、思い思いのスタイルで読書を楽しむのもあり。この家で育てば、読書好きな大人になれるのではないでしょうか。

Via: maynardarchitects.com
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ダイニングの奥にあるリビングルームには、庭へと続く縁側のようなはき出しの窓。晴れた日には、ここで日光浴も気持ちよさそうです。

コミュニティに開放された庭

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建物の内部は、どこから見ても素晴らしいこの「Tower House」。けれど、忘れてはいけないのはこの庭の存在です。すべてのキャビンが面した庭から出入りができ、いわばこの庭そのものが「Tower House」の玄関であり、この「村のような家」に住む家族が集う場、ひとつになれる場にもなっているのです。

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この庭に集まるのは家族にとどまらず、ご近所の人々の憩いの場所のようになっています。庭の家庭菜園スペースをご近所の人々にも開放し、「自由に収穫してOK」にしているという、まさに「村のような家」。

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「Tower House」の庭の柵は、常にコミュニティに対して開かれています。確かにこんなに居心地の良い家なら、自分たちだけで楽しむのはもったいないような気がしますね。

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すべての小屋が、つかず離れずの絶妙な距離感を保つ「Tower House」。まさにこの家そのものが、理想的なコミュニティの在り方を示してくれているかのようです。

Via:

https://maynardarchitects.com/865004006353/
https://www.eleven-magazine.com/2015/11/13/tower-house/
http://newatlas.com/andrew-maynard-architects-tower-house-village/36474/
https://aibarchitecture.blogspot.jp/2015/12/world-architecture-festival.html

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YADOKARIは、スモールハウス/小屋/コンテナハウス/タイニーハウス/ミニマルライフ/多拠点居住を通じ、暮らし方の選択肢を増やし、「住」の視点から新たな豊かさを定義し発信します。