みんなの知らない有名建築や建築家のストーリー。あなたが観るべき建築の映画10選。

話題の建築や有名建築家のことは、雑誌やSNSなどでしかなかなか知る機会はありませんよね?ましてや、一つ一つの建築ができるまでことや建築家の考え方は一部の専門書でしか語られていません。

そんな有名建築や著名建築家の秘密に迫った映画を紹介します。

だれも知らない建築のはなし

建築のノーベル賞とも言われるプリツカー賞の受賞者も多く、国際的な評価も高い日本人建築家ですが、日本では一般に「建築家」という職業が根付いていません。国際化を迎えた70年代から現在に到るまで、日本人建築家の存在意義について問い直す映画作品。有名建築家が多数出演していますが、専門的な知識がなくても十分に楽しむことができるドキュメンタリーです。

創造と神秘のサグラダ・ファミリア

かつては完成までに300年、あるいは永遠に完成しないのではないか、と言われていたアントニ・ガウディの教会建築プロジェクトのサグラダ・ファミリアは、いかにして2026年に完成予定となったのかを追ったドキュメンタリー映画です。スタッフしか入ることのできない内部映像と建築関係者からのインタビューによって解き明かしていきます。

もしも建物が話せたら

ルイス・カーンのソーク研究所やレンゾ・ピアノ&リチャード・ロジャースによるポンピドゥ・センター、近年ではスノヘッタによるオスロ・オペラハウスなど、6つの建築を6人の映画監督が思い入れのある建築物の心の声を描き出します。それぞれの街で人々と思い出を共有し、社会や文化との関係性を見出す良作品です。

sur|FACE 14人の現代建築家たち

安藤忠雄や伊東豊雄、隈研吾など世界的評価を集める14人の日本人建築家が、自らの作品の前でそれぞれのユニークな建築哲学を語るドキュメンタリー映画。ライター・写真家、ローランド・ハーゲンバーグと映像作家、クラリッサ・カール・ノイベルトが、外国人の視点から彼らが「日本人であること」をどうとらえ、どう発想していくのかを描き出します。

マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して

日本でもファンが多い伝説的建築家ルイス・カーン。私生児である彼の息子・ナサニエル・カーンが世界中のルイス・カーン建築を巡り歩き父親の面影を探すドキュメンタリー。アカデミー賞にもノミネートされた感動の映画作品です。

コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ

長い間歴史の影に隠れてきたアイリーン・グレイの存在。アイリーンの類稀なる才能に対する、ル・ コルビュジエの隠された嫉妬と欲望の眼差しと、知られざる愛憎劇の物語が描かれます。

参考 : 『ル・コルビュジエと女性建築家の愛憎劇「コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」が10月14日公開。

ル・コルビュジエの家

「ル・コルビュジエの家」はフィクションですが、ル・コルビュジエ作品とシュールな笑いを楽しむことができる興味深いアルゼンチン映画です。ル・コルビュジエが設計したブエノスアイレス州ラプラタにあるクルチェット邸が舞台になっています。

フォスター卿の建築術

1935年にイギリスで生まれたノーマン・フォスターの建築人生を描いた映画作品。リチャード・ロジャースなど仕事上の関係者や重要な対話相手であったバックミンスター・フラーの当時の映像などを交えて、彼の作品と人物像に迫ります。

ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイ

1940~1960年代からミッドセンチュリー・モダンとして世界中の人々に愛されたイームズ夫妻の家具。その中でも代表的なイームズチェアの誕生秘話と、夫婦の愛のものがたりに迫ったドキュメンタリー映画です。二人の手紙や写真、スタッフや家族へのインタビューを通じて二人の哲学を描きます。

人生フルーツ

愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅に、建築家の津端修一さんが師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てた一軒の平屋があります。細やかな気遣いと工夫に満ちた津端夫婦の暮らしから、この国がある時代に諦めてしまった本当の豊かさを描きます。ナレーションは女優・樹木希林さん。

 

既に劇場公開が終了してしまったものがほとんどですが、Amazonなどで購入することができます。「コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」は10月公開なので楽しみですね。