【Airbnb事例】イタリア・タオルミーナのプールが付いた眺望良しのリゾート地型リスティング。

これまでのナポリローマを例に紹介したAirbnbリスティングは日本で言えば、東京や京都、大阪のような都市型の参考になるだろう。今回紹介するのは都市型ではなくリゾート地の事例だ。場所は先日5月26日〜28日までG7サミットが開かれていたシチリア島のタオルミーナ、イタリア人の憧れの観光地だ。

海と山を眺望できるテラス

ギリシャ劇場やイソラ・ベッラを擁する観光地タオルミーナの高台にあるこのリスティングには共用の大きなテラスがあり、海と山を眺望できる。一際目に入る大きな火山は、標高3,329mと富士山並みに高い。日本で言えば、富士山を望める伊豆半島のリゾート地というところだろうか。

高台から迫り出したテラス自体も広く、共用であってもゆったりと使える。日本では眺望自体が不動産の価格を左右することは少ないが、欧米ではそれによっても価格に差がある。それを逆手に取ると、日本の地方では多少条件が悪くても欧米人が喜ぶ眺望の良い物件であれば十分集客が可能だ。

テラスにはプールも付いている

広いテラスにはこれも共用だが、プールが付いている。広くはないが気温が上がる場所などでは、実際に入ることはなくても視覚的に清涼感を演出してくれる。

実現しようと思うともちろん結構なコストが必要だが、例に挙げた伊豆半島なら温泉があると良い。バブル時代の温泉付き別荘などが最適だろう。

居心地のいい部屋と長期滞在可能な設備

2LDKの間取りは子供がいる家族で使いやすい。窓が多く自然光が入る主寝室となっているが、この建物自体がゲーテッドコミュニティの中にあるためプライバシーはある程度保たれる。

また、ナポリローマなどの都市型リスティングと変わらず、ホテルのように大きくて厚いマットレスのベッドは必須だ。

当然ながらキッチンや洗濯機など長期滞在を前提にした設備や食器類なども重要だ。また観光地の情報だけでなくスーパーマーケットやコインランドリーなどもあらかじめユーザーに伝えておくか、Lineやメッセンジャー、What’s appなどのアプリで宿泊者の質問に答えられるようにしておく必要がある。面倒だが、それだけでユーザーの満足度が大きく違うため、良いレビューが付きやすい。

 

日本とイタリアは歴史が古いという共通点以外にも、海と山が両方あるという地形的特徴も似ている。プールなど日本では非現実的なところもあるが、リゾート地でAirbnbなどで民泊事業を始めるには十分に参考になるのではないだろうか。