milanodesignweek

ミラノサローネ中に出会った魚介類の料理が美味しい、おしゃれなスキップフロアのリストランテ。

ミラノには家庭的なトラットリアから、落ち着いた雰囲気のリストランテまで、様々なお店が立ち並ぶ。イタリアミラノの街の一角に佇むオシャレなリストランテ「ベルヴェデーレ」。こんなところにもスキップフロアは使われている。

スキップフロアの前に…イタリアの食文化で “ 胃袋をおもてなし ”。

イタリアの食文化は日本と違い、時間がとにかく長い。まずは「アペリティーヴォ (aperitivo)」と呼ばれるハッピーアワー。食前酒で食欲を増進させる。薬草・香草・樹皮などの、植物や香辛料などを配合してつくられる少し苦味のある薬草入りのアマーロ(Liquore Amaro)や、カンパリ、スプマンテと呼ばれるスパークリングワイン、ビールなどを飲む。

次に、アンティパスト (antipasto)と呼ばれるハムやチーズ、燻製などの前菜として作り置きの料理を食し、次のプリモ・ピアット(primo piatto)主菜が出来るまでの時間を楽しむ。

アペリティーヴォも楽しめる、照明のデザインが可愛いバーカウンター。

アペリティーヴォ はレストランに行く前や、ウエルカムドリンクとして出されることも。こちらのリストランテでもフロアにはバーカウンターが用意され、アペリティーヴォ を楽しくむことができる。イタリアらしく、ムーディーな雰囲気の中にも可愛らしい照明で空間をコーディネート。

高低差を楽しむ奥行きのあるスキップフロア。

奥行きのあるスキップフロアから構成されている内装は、フロアごとでイメージの異なる空間を演出。それぞれの空間は高低差とワインを飾って緩やかに区切る心地よい空間が続いている。

仲間や、家族など、親密な人と食事を楽しむのに最適な、すこし小さな空間のフロアはワインボトルのカーテンが、仕切りの役目とインテリアとして印象的。5段の階段の高低差だけで、空間と空間を切り離し、用途の異なる空間を生み出すシンプルなスキップフロア設計を取り入れている。

美味しい地中海料理と笑い声が広がるスキップフロア。

もう一つの広々とした開放的な空間は、大人数でリラックスしながら食事ができる。リラックスムードと共にここからが食事の時間の本番。

プリモ・ピアット (primo piatto)主菜が運ばれ、次にサラダやパスタ、リゾット、スープなどが運ばれ、セコンド・ピアット (secondo piatto)魚料理や肉料理の日本でいうメイン料理が運ばれる。コントルノ (contorno)と呼ばれるサイドディッシュと一緒に、会話と共に料理を楽しむ。

この日は新鮮な魚介類が入ったそうで、調理する前にご披露。アンティパストには、マグロやサーモン、手長海老の魚介のマリネ。カニのフリットやリゾットなど、イタリアの白ワインによく合う。

美味しい魚介類のイタリア料理は、海のないミラノではなかなかお目にかかれない。

ミラノリゾットもこのお店では魚介を加えているからオリジナリティがあって美味しい。そして、ドルチェ (dolce)や果物、デザートと、カフェ・マキアットやエスプレッソ・コーヒーなどで食欲は満足と思いきや、イタリアでは ディジェスティーヴォ (digestivo)と呼ばれる食後酒で締めくくる。小さなグラスでグラッパやリモンチェッロなどのリキュール類が用意され、食事の時間が完結。

 

“食事”という一つのストーリーを、高低差を使いそれぞれのシーンで区切るスッキプフロアは、デザインや、空間の居心地の良さへの拘りといったイタリア文化が顕著にあらわれていた。

【 Ristorante Gli Orti del Belvedere – ベルヴェデーレ 】

営業時間 : 12:00~15:00/19:00~00:00
定休日 : 日曜日
電話 : +39 02 4978 1425
URL : http://www.gliortidelbelvedere.it
住所 : Via Orti, 10, 20122 Milano, Italy

#casa 編集部

#casa 編集部

住まうこと、個性的で豊かな暮らし方の紹介、建築家や著名人へのインタビューなど毎日更新中!

「暮らしとデザイン」をテーマにしたWEBマガジン「#casa」(ハッシュ・カーサ)。

casa skip

高低差のあるフロアを交互につなげたスキップフロアの家。

シンプルな外観の中に日常を楽しむ工夫がギュッと凝縮。

広々と心地よく暮らせます。