異国情緒が和のテイストに溶け込む、ラグジュアリーな「Poltrona Frau(ポルトローナフラウ)」

日本独自の文化に寄り添い、一つのスタイルを確立した「和モダン」。大正や昭和初期のようなレトロな家具から、深みのある赤や、黒、金色を使用した色使い、また陰影を上手に生かした照明など、日本の文化と共に変化を遂げてきた。

日本人が海外のデザインに刺激を受けたように、和のデザインテイストにインスパイアされた海外ブランドも少なくない。

日本建築や、和のテイストと溶け込む海外家具。

今回行われたミラノサローネでも、100年の歴史を誇るイタリアを代表する家具ブランド、「Poltrona Frau(ポルトローナフラウ)」の展示も日本文化にインスパイアされたブランドの一つ。

1912年に設立された世界的に高い評価をうけるラグジュアリーな家具ブランドのPoltrona Frauは、日本の家造りと同様、100年の歴史で培った匠の技が受け継がれている。世代から世代へと時間をかけて受け継がれる専門知識は、Poltrona Frauの名家具に反映され、その洗練された世界観は多くの人を魅了している。

職人による技と和の配色が生かされた洗練されたインテリア。

ところどころに着物などに使われる「和の色見」を思わせるペールローズやダークブルーの中間色や、日本の伝統的な色に季節や風景を連想させる淡い色合いなどが使われ、和の配色や生かした家具はどこか情緒的。モミジの木と大理石で作られたちゃぶ台のようなテーブルも、和と洋の美しさが表現されている。

熟練した職人による技は、革の素材感を最大限に生かした自然な柔らかさや、風合いや温かみ、触感と、時代を超越したエレガンスさがある。上質な革と、しなやかに鞣されたベッドのサドルレザー やトランクのインテリアは、クラシカルな雰囲気と斬新なデザインがとが組み合わさり、和モダンな空間のアクセントに使えそうなアイテムだ。

和室にも合うクラシカルでラグジュアリーな世界観。

また、ライフスタイルを演劇に見立てたステージは、 私たちの日常生活や生活の用途に浸透する空間をイメージさせる。 日本建築を思わせる木製の枠組は、木の暖かな風合いと、伝統的で現代的な製品と融合されている。匠の技と天然素材を使用したインテリアは、和のデザインにインスパイアされたのは必然的といえるほど。

 

海外のラグジュアリーなデザイン家具と、和のテイストとが融合されたどこかレトロな空間は、落ち着いた雰囲気を作り出す。拘りの空間造りのアクセントに日本家具とはまた少し違う、異国情緒ある和モダンはいかがだろう。