日本の新進気鋭のデザイナーが集まる「bud brand(バッドブランド)」がミラノデザインウィーク2017に出展!

デザイナー、サポーターの方々、bud brand(バッドブランド)ブースにて。

Mobile DrawerやORIGAMI-BOX、White Lotusなど昨日紹介した作品も先進的で日本的なものを感じさせてくれるデザインが多かった。今日紹介する作品も新進気鋭のクリエイターによるクオリティが高くて色々な可能性を示唆してくれるものばかりだ。

前回の記事はこちら→「ミラノデザインウィーク2017に出展した「bud brand(バッドブランド)」今年も注目度が高い!

日本的なデザインでミニマルなスツール「THE – 座 -」

スタッキングが可能でフとした時に腰掛けることができるスツール「THE – 座 -」はミニマルなデザインでありながら、その形状から日本を感じさせるデザイン。写真のものは円柱状のクッションが付属している。

デザイナーはbud brand(バッドブランド)の企画プロデュースを手がけるFANFARE(ファンファーレ)の木谷氏。

参照 : http://www.bud-brand.com/#modal-object-4

対になる2つのアイテムが表情を作る「tsui」

「対」になっている真鍮の重厚さと品性を持った2つアイテムが重なり1つの塊になる。箸をしっかりと受け止める曲線は機能的でもあり、やはりどこか日本を感じさせる美しさがある。より食卓の表情が豊かになるような作品だ。

「対」であることは人の関係性にも通じ、夫婦や恋人、大切な友人など「対」の関係性を持つ人にプレゼントすることをするといいだろう。小田さやか氏の作品。

参照 : http://www.bud-brand.com/#modal-object-5

持ち運ぶ+機能、実用的なツール「case by case」

iPhoneはもはや携帯電話ではなくパソコンだ、と言われるようにモバイルである本質は可動性+機能だと言っていい。「case by case」はA3ケースとペンケース、カードケースなど、もとはケースであるものがそれぞれ何か別の機能を持っている実用的なツールとしてデザインされた作品。

デザイナーの竹下健氏は今年3月に福岡デザイン専門学校を卒業。

縁起の良い意匠の箸置き「yui」

竹下健氏のもう一つの作品である「yui」は、日本で縁起が良いとされる「結び」をデザインに取り入れた箸置きだ。ミニマルなそのデザインは「結び」を非常に上品に表現している。

参照 : http://www.bud-brand.com/#modal-object-6

クオリティが高い作品が多数

他にもクオリティが高く、実際に商品化されているんじゃないかと思わせるレベルの作品が多数出展されていた。

伝統工芸である「博多曲物」をテーブルライトとしてデザインされたものや、檜を素材として連結・分裂できるユニークな照明、コードリールがそのまま照明になったようなおもしろい作品などが紹介され、外国人の目を引いていた。

参照 : http://www.bud-brand.com/#modal-object-7

casa cube の大型模型も展示

展示スペースの一角には、昨年と同じくbud brand(バッドブランド)のサポーターの連名と共にcasa cubeの大型模型も展示。出展作品と同様に多くの人の興味を引いていた。

 

ブースに置いてあるパンフレットは折り紙になるようなっていたので、興味津々で駆け寄る人たちも数多くいた。bud brand(バッドブランド)自体のブランディングも成功しているようである。まだ、来年の話をするのも早いが次回も注目度の高いデザインが出展され、このブースも賑わうだろう。

#casa では5月をミラノサローネ特集としてミラノデザインウィーク2017の様子をレポートしていきます。