下町の風景を映し出しスリッ トによりゆるやかに分割された妹島和世設計の「すみだ北斎美術館」2017.03.30Thu

昨年の11月22日に墨田区にオープンした「すみだ北斎美術館」は、2010年に西沢立衛氏とのコンビであるSANAAとしてプリツカー賞を受賞した妹島和世氏の設計だ。

すみだ北斎美術館は両国と錦糸町の間に位置する場所、いわゆる下町のエリアに建てられた。

公園と一体となり下町の風景を映し出す美術館

目の前にある緑町公園と一体になったように配置されているためとてもオープンな印象の美術館になっている。

外装は淡い鏡面のアルミパネルで覆われ、下町と言われる周辺の街の風景を柔らかく映し出している。

スリッ トによりゆるやかに分割されたファサード

アルミパネルに覆われたファサードにはところどころにスリットがあり、一つの大きな建物というよりも緩やかに分断され周辺の下町のスケール感に合わせている。

地上階のスリットはアプローチの空間になるとともに建物をつらぬき、周辺のどこからでもアクセスできるようになっていて表裏のない建築になっている。

閉じながらもスリットから光の入る内部空間

スリットから入る自然光で明るいエントランスホールは、妹島和世氏らしく白くシンプルな空間。

上階にある展示室にはエレベーターで昇ってもスリットからは光が入るが、ここはエキスパンドメタルで光をより緩やかにしている。

各所に開いたスリットは白い壁や明るい色の床とも反射してより明るく見せている。

 

海外でも人気の高い葛飾北斎の作品を常設

常設展では海外でも人気の高い葛飾北斎の作品をその年代や北斎の年齢を追って展示されていされていて、彼の作品の変化が楽しめる。

よく知らられている作品からここでしか見ることのできない作品まで多くの北斎の作品を展示している。

 

「すみだ北斎美術館」はそのアルミパネルのファサードからは伺えないほどオープンで下町に溶け込む美術館だ。

妹島和世氏の建築と葛飾北斎の作品、下町の風景で来訪者を楽しませてくれる。

すみだ北斎美術館

開館時間 : 9:30~17:30
休館日 : 月曜日
電話 : 03-5777-8600
URL : http://hokusai-museum.jp
住所 : 〒130-0014 東京都墨田区亀沢2-7-2
交通アクセス :
・都営地下鉄大江戸線「両国駅」A3出口より徒歩5分
・JR総武線「両国駅」東口より徒歩9分
・都営バス・墨田区内循環バス「都営両国駅前」より徒歩5分
・墨田区内循環バス「すみだ北斎美術館前(津軽家上屋敷跡)停留所」からすぐ