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住みたい街No.1に選ばれる都市ポートランド。アメリカや世界中の人から愛される秘密とは!?

ポートランドは消費税が不要で多様な文化を受け入れる土壌があり、シアトルよりも3割前後は住宅が安い!といった現実的に住みやすい環境を作り上げることで魅力を構築している街だ。

住みたい街No1に選ばれる都市としての魅力・集客力はどのような点にあるのか、という点を知るために、より文化的価値を感じられる場所を訪れた。

Pine Street Marketにて昼食。

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各自好きなフードコートで食事 ・近くには大人気のVOODOODOUGHNUT(ブードゥードーナツ)の店舗も。

近くにはフードカート(屋台)がたくさんある。このポートランドのフードカートは、世界的な評価を受けており、CNNは「世界最高の ストリートフード」と評しているほどで、ポートランドに観光客が集まる一因にもなっている。

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ナイキと自治体が実施するシェアサイクル 独特の文化であるフードカートも近接。

ポートランド街並み。

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ストリートカーにも乗車体験。

醸造所でもあるブルワリーブロックを見学。

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パール地区の都市再開発の成功事例とされるブルワリーブロックは、環境都市開発の手法エコディストリクトの先駆け。

歴史的な雰囲気は残しつつ、最先端の環境技術で運用される建物群として再生さ れると同時に、いつも賑わいのある街にするためのミクストユース化を図っている地区。歴史的建造物に最先端技術・思想を取り入れたポートランドの象徴的な事例。

※ミクストユース化とは、建物の1階を商業、2~5階までをオフィス等就業の場、その上を住居やホテ ルなどにし、住居・店舗・オフィスをバランス良く配置することで昼夜人口の差を無くすための取り込み のこと。ミクストユース化を行うことで最低1日16時間は常に多様な人々が行き交う街となる。

再生の始まりの施設エコトラストビル。

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店舗としてはパタゴニアや飲食店が入っており、ピザ屋も自然素材を利用した有名なピザ屋となっている。

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もとも とトラックのターミナルビルだった歴史的建造物を、環境に配慮した建物エコトラストビルとして復活させ、その中にエコや建物自体の活動の思想に合うテナントを営利・非営利問わず入れることで場に求心力を持たせ、この拠点を中心としたコミュニティを形成している。

リサイクル建材が安い!ReBuilding Center。

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リサイクル用のかなりの数の設備・建材が設置されていた。
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リサイクル建材を販売 ・リサイクル建材のため質が良くないものも含まれるが、価格としてはかなり 安い。

“無駄のないシンプルな暮らし方”として文化的に広がりつつあるタイニーハウスとホテルCARAVN。

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タイニーハウスホテルとして展開しているのはポートランドが初 。

トレーラーハウスという扱いで家ではない(基本的に国からの許可は下りにく い)。

そのため基本的にはホテルが多店舗展開するわけではない。

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タイニーハウスが広まった理由は「経済的(安い)・環境にやさしい・コミュニティが形成される」など。

ポートランドは土地の価格が上昇傾向にあり、若い人などが住みづらくなってきている。

シアトルに居住するのは高所得者が多いが、ポートランドはそうではない幅広い所得層が居住する・建物自体は安いものだと3万ドルからあり、6万5000ドルや10万ドルのタイニーハウスもある。

ホテルとしては現在95%の稼働率となっている・さらに安いベッドだけの牽引車もある。

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自分の好みやライフスタイルに合わせて自らデザインしてつくっていくBIY(Build It Yourself)の精神からポートランド発祥として徐々に全米に広がりつつある。

ワークスマート、Notワークハードの精神のADX。

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現状個人メンバーが180人、スモールビジネスが40人、すでに100人のスモールビジネスオーナーが巣立っている(大体5人に1人がビジネス目的、残りが趣味 目的)。

施設を始めてから5年で、アーティストを同じ場所に集めたところから始まっており、異なる業種の人たちが一か所に集まっていることが特徴。10名の社員と数10名のアルバイトが講師として働いている。

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ポートランドでは自分でモノを作りたい若い人が増えている。

店舗としては自分たちで広げていくのではなく、ノウハウを伝えていくFC的な形で伝えていくことを優先する(コミュニティに合わせて作っていく必要がある)メンバーシップ購入できる人は年収400万円以上、メンバーシップを購入できない人にどのように利用してもらえるかが問題。

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去年ようやくADXとして少しだけ利益が出た外壁の絵はお金を払っているわけではなくボランティアで描いてもらっている

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歴史的建造物、街並みという都市のアイデンティティとなる資源をしっかり保全したうえで、より都市として住みやすくリノベーションを行うことで都市としての魅力を高めるポートランド。

また人が集まりやすい公共空間(公園・フードカート等)を多く作っていることも特徴的。ストリートカーの発展やバス道・自転車道の整備により、より住みやすい街へと向かっていることが感じられる視察となった。

シアトル・ポートランドともに大きな雇用を生む産業があると同時に、気候が良く自然も近い。そして食べ物も美味しく魅力の多い街だが、どちらも受けた印象は異なり、シアトルは “憧れの土地”、ポートランドは“現実的に住みやすい土地ではないだろうか。

世界の人から愛されるシアトル・ポートランドは沢山の魅力に溢れた土地だった。