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casa建築家シリーズの五十嵐淳氏や長谷川豪氏も出展「HOUSE VISION 2」リポート前編。

2013年に開催され、反響の大きかった「HOUSE VISION」が、今年再び「HOUSE VISION 2」として開催されました。今回は、12種類の「家」が原寸大に再現された、ユニークなエキシビジョンです。

「HOUSE VISION 」は企業と建築家/クリエイターとの協働によって、家のあり方を考えながら未来を具体化してみる試みです。経済の低迷・ストレス社会・少子高齢化など、現在の日本が抱える問題を解消してゆくようなそんな〝ポジティブな未来″がつまったエキシビジョン。
また今回、casa建築家シリーズの五十嵐淳氏や長谷川豪氏も出展。見所たくさんの「HOUSE VISION 2」に潜入してきました!

会場構成は木材を使う「和」をイメージしたデザインが特徴的な、「和の大家」とも称される隈研吾氏!

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会場構成は隈研吾氏のデザイン。角材で組んだ印象的なゲートが入り口になり、来場者を出迎えます。会場全体をつなぐ木のブリッジは再利用を前提に、10.5cm各の角材を無加工で使用しています。

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チケットカウンターや、「蔦屋」ブックショップ、セミナースペースも設置されていて、建築関連の著書や、デザイン書籍なども充実。また、トークイベントはジャンル問わず、各界の著名な方たちが未来についてお話します。新たなインスピレーションが湧くこと間違い無し!また、室内は角材で緩やかに仕切られていて、自然光が通るようにデザインされていて居心地も抜群でした。

No.1 日本の物流システムを駆使した、ヤマトホールディングス×柴田文江氏による「冷蔵庫が外から開く家」。

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「冷蔵庫が外から開くような家ができたらどうでしょう?」という、ユニークな着想から生まれた作品。荷物の受け取りは人が行い、拠点間の物流は徹底したハイテク管理で高速化されてゆく、日本の物流システムを駆使した住宅。

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こうしたサービスを安心・安全に実現するセキュリティの仕組みも、センシングやデータ解析の技術が日本の物流の未来に準備ができているそうです。入った印象としては、各部屋に宅配BOXがあるイメージでしょうか。そう考えると実現は現実的です。収納スペースを近くにおけば、かなり家の中の片づけも効率化されるのでは?

No.2吉野杉がふんだんに使用された長谷川豪がAirbnbと共に考えた「吉野杉の家」。

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長谷川豪氏が提案するのは、コミュニティ主導型のホスピタリティ企業Airbnbで使われることを前提とした、吉野杉の産地、奈良県・吉野町との新しいストーリーを考えた〝地域コミュニティがホストになりゲストを迎える家″です。

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中は、地域コミュニティに開かれた居心地の良さそうな縁側や、細長い空間には床壁、天井に吉野杉がふんだんに使われていて木のいい香りが漂います。縁側の方に大きく開かれているリビングは、地域コミュニティがゲストと自然な交流ができるように気持ちいい空間になっています。

2階は吉野檜の香りのするゲストのプライベート空間で、切妻屋根がそのまま空間に活かされ、三角の開口は不思議な空間。

No.3 VRを使った展示が楽しい永山祐子が提案する「の家」。

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永山祐子氏がPanasonicと共に提案する「の家」は、VRを使ったプレゼンテーション。「モノで満ちる家」から「コトで満ちる家へ」がコンセプトのように、必要最低限のシンプルな空間。

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「三びきの子ぶた」のお話がありますが、そこではレンガの家が一番丈夫でした。しかし、現代のテクノロジーを駆使すれば、レンガの家以上の機能を持つ家ができると考えられた家です。この家が実現したら、忙しい人や、面倒くさがりやさんにはとても機能的で、便利な家だなと感じました。

No.4 アトリエ・ワンが提案する棚田の農業と共存する「棚田オフィス」。

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アトリエ・ワンが提案するのは農業地域に、農地を見晴らしながらインターネットを使い現代的な仕事をする人達のためのオフィスがある「棚田オフィス」です。

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アトリエ・ワンと無印良品のコラボレーション。会場内に2棟建っていてそれぞれデザインが異なります。跳ね上げの戸が上がると周囲の眺望だけでなく、オフィスとして機能する2階のスペース。風が通っていてとても爽快感のある建物でした。パソコン一台で、どこでも仕事をできる人たちが、稲田の光景を見ながら仕事をする。そんな日本の風土を感じながら仕事をするユニークなオフィス、「棚田オフィス」です。

No.5 三越伊勢丹のセンスがマッチする谷尻誠・吉田愛が提案する「誘導の家」。

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センスの良い雑貨がディスプレイされているのは、三越伊勢丹×谷尻誠氏・吉田愛氏が提案する「遊動の家」です。三越伊勢丹という百貨店ならではの高い商品調達力を駆使しラグジュアリーな空間。

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コンセプトは「ニュー・ノマド」。仕事で移動が常態といった、過密に働く人たちのライフスタイルや交友関係を考えて作られた建物です。百貨店らしく少しラグジュアリーな空間は、心の充足感も満たしてくれそうです。

No.6 小さい賃貸空間が連なったダイナミックな建築は藤本壮介の「賃貸空間タワー」。

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遠くからでもひと際目立つ建物は藤本壮介氏×大東建託の「賃貸住宅タワー」です。個人の空間と共用の空間に分解してくみ上げた建築です。テーマは「賃貸住宅の再定義」、これまでの賃貸住宅は。専有空間を最大化し、共有部分は通路のみという構成でしたが、プライベートな空間は最小化し、キッチン・庭など広々とした空間を共有空間にしてみてはどうでしょう?といった提案です。

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ここはプライベートなベッドルーム。

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ライブラリーも設置され、シェアリングハウスとしてはとても自由度の高い複合空間となっていました。タワーはおおよそ2つに分かれていて、空中の渡り廊下で繋がっていて立体的にシークエンスを楽しめるので楽しい各部屋がバラバラに配置されていて複雑な空間が楽しめました。

 

さてここまでにご紹介したのが今回の展示の調度半分です。

まだまだ、魅力的な住宅が展示された「HOUSE VISION 2」。

後半のリポートも是非お楽しみください!