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大工の伝統技術を受け継ぐ工場が考える「casa amare」の木材の選び方

木の風合いを生かした家づくりに取り組んでいるcasa amareにとって

その材料である材木は「肝」のはずだ。

せっかくのデザインも建築技術も、その肝なくしては無になってしまう。

理想を形にするために、まず原材料の段階でどんなこだわりがあるのだろうか。

 

プレカット工場の役割

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材木は、製材工場から建築現場に届くまでに、プレカット工場を経ることになる。

プレカット工場と言っても耳馴れない人がほとんどだと思うが、住宅の原材料である材木を、住宅の部品へと加工する工場、といえばイメージできるだろうか。

昔の建築現場には、材木がそのまま運びこまれ、その場で大工の棟梁が自らの経験の基づき、素材の反りや曲がりを計算し、どの材木をどの部分に使うかを決め、墨で印をつけていた。

今は、そういうやり方の現場はほとんどなくなり、現場に運ぶ前に、部品として必要なサイズ、形状に材木をカットするのが主流となっている。この加工を担うのがプレカット工場なのだ。

 

ただ作るだけではない、最高の品質を部品に求める

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プレカット工場の仕事は、「部品を作る」だけにはとどまらない。

その部品で構造的な問題はないのかをチェックし、よりよい品質の部品を作り上げることも求められる。

casa amareプロジェクトでは、設計担当者、現場監督、大工まで、スタッフ全員が知恵を出し合い、柱や梁となる角材の寸法を導き出す。ぞの他、細かい部分に使用する造作材もミリ単位で、よりよく見え、強度のあるものをと考え抜いた。

その発想を、形にする第一段階が、プレカットなのだ。

宮崎県にあるランバー宮崎協同組合の川上泉専務理事は、言う。

「プラモデルがそうですよね。組立図とパーツがセットになっている。私たちはあのパーツのほうを作っているんです。組立図がなければ役に立たない。」

だからこそ、最高の品質のパーツを作り上げる。そこにはプロとしての誇りがある。

 

自然素材の良さを生かした材木が家に味わいを与える

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宮崎県にある川上氏のプレカット工場では、使用する材木の8割は地元宮崎県産の飫肥杉だ。casa amareでは、床材として使われる飫肥杉だが、産地や部位によって色味には違いがある。白っぽかったり、赤味があったり、グレーのときもある。この床の微妙な色の違いも、住宅に豊かな表情を与えてくれる。

そして、無垢材であっても集成材であっても、その木目には住む人に自然素材の中で暮らしていると実感させる力をもっている。

新築の時点では、清らかですがすがしく、時を経ていけば、徐々に味わい深い風合いが出てくる。それが木造建築のよさであり、casa amareの真髄だ。

そんな「日本ならではの木の家・casa amare」は、誇りをもって部品を作り上げ、磨き上げるプレカット工場があってこそ実現できるのだ。

 

一言でいうなら、「手間ひまかかっている」それに尽きる。

もちろん、可能な限りの効率化は図っているのだろうが、それでもやはり木造建築は

手間がかかるという気がしてしまう。

それでも、やっぱりその手間をかけても、と思わせる魅力があるのも事実。

そんな魅力あふれる木造住宅を、casa amare がより身近なものにしてくれそうだ。

#casa 編集部

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「暮らしとデザイン」をテーマにしたWEBマガジン「#casa」(ハッシュ・カーサ)。

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日本の伝統美を手本にした

「受け継がれる家」